2017年02月03日

FireTV StickにインストールしたKodiで早見再生(倍速再生)する方法

別にFireTV Stickに限ったことではないのですが、無料のメディアセンターであるKodi音声付きの早見再生(倍速再生)を行う方法について、非常に情報が少ないようなので、自分用のメモを兼ねて書いておきます。

KODI01.jpg
今回、使用するのは、Kodi v17 Kryptonです。
現在リリースされているのはRelease Candidate 4であり、まだ、正式版というわけではありません。
(ここで掲載している画像はNightly buildのものです)
しかし、このバージョンから早見再生ができるようになっているので、これを使わない手はありません。

FireTVにKodiをインストールするところは、他所に詳しく書かれていると思いますので省略します。
まず、FireTVで早見再生を使えるようにするには、2つの設定が必要です。

1つ目は設定画面(システム)に入り「プレイヤー設定」を選択、「ビデオ」の中の「ディスプレイ周波数に合わせて再生」を下図のようにONの状態にします。
この設定を行わないと、倍速再生をすることができません。
KODI02.jpg

KODI03.jpg

KODI04.jpg

2つ目の設定は、リモコンのボタンへの倍速再生機能の割りあてになります。
メモ帳などのテキストエディタを使用し、以下のような内容のファイルを作成します。
ーーーー以下ファイルの内容ーーーー
<keymap>
  <fullscreenvideo>
     <keyboard>
       <up>PlayerControl(TempoUp)</up>
       <down>PlayerControl(TempoDown)</down>
     </keyboard>
   </fullscreenvideo>
</keymap>
ーーーーここまでーーーー
上記の内容を任意のファイル名+拡張子XMLで保存しておきます。
今回、私は「PlaybackSpeed.xml」としましたが、拡張子がXMLであれば、ファイル名はどのようなものでも問題なさそうです。
この設定は、KODIで動作再生中にFireTV Stickのリモコンの「↑」を押すと再生速度が速くなり、「↓」を押すと再生速度が遅くなるようにする場合の設定です。
これらのキーには、10分単位のスキップが割りあてられているため、この機能を生かしたままにするなら、たとえば、長押しのみ反応するようにするために、「<up>PlayerControl(TempoUp)</up>」と「<down>PlayerControl(TempoDown)</down>」の部分をそれぞれ、<up mod="longpress">PlayerControl(TempoUp)</up>」と「<down mod="longpress">PlayerControl(TempoDown)</down>」にしてもよいかもしれません。

次に、この作成したファイル(PlaybackSpeed.xml)をKodiにコピーする必要があるのですが、この作業に、私は、Kodiに搭載されたファイルマネージャーを使用しました。
KODI05.jpg

KODI06.jpg
このファイルマネージャーを使用して、サーバやNASの共有フォルダに置いたPlaybackSpeed.xmlを、Kodiのプロファイルディレクトリ中のkyemapsフォルダにコピーします。
具体的な操作としては、左の画面で上記フォルダを選択した後、右側の画面で「ソースを追加」からサーバやNASの共有フォルダを追加後、共有フォルダからPlaybackSpeed.xmlをコピーします。
以上の作業が完了したら、Kodiを一度、終了(トップメニューの左上の電源ボタンマークを選択)し、再度、Kodiを起動します。

Kodiを再起動後、任意の動画を再生し、「↑」や「↓」を押してみます。
KODI10.jpg

KODI11.jpg
上図(画像をクリックすると拡大表示できます)のように、再生時間の下に「Play speed: 1.50」などと表示されるようになります。
ちなみに、音声付き倍速再生の再生速度は、0.8〜1.5まで0.1倍ピッチで変更可能です。もちろん、音声もきちんと聞き取れる状態で再生できます。
ただし、現在のところ、時間を戻す側にシークを行った後、しばらく画面が動かなかったりすることがあるようです。
時間を進める側にシークを行った場合は、問題は発生しづらいように思います。
無線LANの電波状態にもよると思いますが、20Mbps程度のフルHD動画(MPEG2)は問題なく音声付きの1.5倍速再生が問題なくできております。

FireTV Stickの価格は5千円以下で、比較的安価に手に入りますので、動画再生用のマルチメディアプレーヤーとしてオススメしたい商品の一つです。

また、時間があれば、Raspberry Piなどでも試してみたいと思っています。

posted by 管理人 at 22:14| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 ハードウェア
この記事へのコメント
倍速再生の方法を教えていただきありがとうございます。
うちの端末でも無事操作出来るようになりました。
この情報今まで見つけられなかったのでうれしい限りです。

一つ質問なんですが、デフォルト値の設定は可能でしょうか? 再生したら設定した倍速値で再生開始するようにしたいのですが。

あと、別の目的で作成した,XMLファイルを同フォルダに置いた場合動作するのでしょうか?
一つのファイルに統合したら動くのでしょうか?
 →こちらは自分でも試してみます。

以上、よろしくお願いします。
Posted by たかし at 2017年07月01日 04:50
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